【自己紹介】


 私の家族は、祖父母の代から皆“立正佼成会”という仏教系の宗教団体の熱心な信者でした。祖母の死をきっかけに、幼い私は「何で人は死ぬのだろう?」「人は死ぬとどうなるのだろう?」と、考えるようになりました。そんな私に母は、「人間は、いつか死ぬ時がきて、良いことをしていれば天国に行けるんだよ。おばあちゃんは良い人だったから、天国に行って、ご先祖様たちと一緒に見守っていてくれるよ」と、教えてくれました。

当時は、その答えに納得し、私も親に倣って教団の教義を信じるようになりました。しかし、成長するにしたがって、信者たちの利己的な言動や、世の中の宗教の在り方に疑問を持ちはじめました。そして私はしだいに、教団の教えだけでなく、宗教そのものに不信感を抱くようになりました。

 

宗教に対する不信感が決定的になったのは、15歳の時に父親の死を経験したことです。父親は、子供の私から見て、家族のために毎日遅くまで働き、休日は家族サービスをしてくれる優しい人でした。父親の死に直面した私は、「世の中には悪い人が平然と暮らしているのに、なぜ善良な父が死ななければならないんだ!」「家族は熱心に信仰しているのに、なぜご先祖様は助けてくれないんだ!」と、憤りを感じるようになりました。私は、宗教を信じることも、人生を真面目に生きることも馬鹿らしくなってしまいました。

自暴自棄になった私は、努力することをやめ、何事も楽な方へ流されるようになりました。しかし、社会に出てからは甘えは許されず、全てがうまくいかなくなりました。生きるのが辛くて、人生を投げ出したいと思ったことが何度もありました。

 

明るい将来が見えず、もがき苦しむ中で、私は26歳の時に『シルバーバーチの霊訓』に出会って救われました。

 

「地上人生の目的は、霊的成長である」「人間は、死によって重い肉体を脱ぎ捨て霊界に戻り、霊界で永遠の生活を送るようになる」――そこには、自分が長年抱いてきた疑問の答えがすべて示されていました。私は、「これこそ、自分が探し求めていたものだ!」と、心の底から納得しました。

しかし、『シルバーバーチの霊訓』という最高の真理を手にしたにもかかわらず、その教えを深く理解するには、14年もの時がかかってしまいました。自分の生き方を変えるために、「スピリチュアリズム普及会」のホームページや、『シルバーバーチの霊訓』を必死に読み、苦しみの体験をすることで、「霊的真理」の重要性に、ようやく思い至ることができたのです。

 

私は今、大阪スピリチュアリズム・サークルの「シルバーバーチ読書会」と「名古屋シルバーバーチ読書会」に参加しています。読書会で真理を深く学び、実践の努力を重ねる中で、スピリチュアリズムの本質や、目的を理解することができるようになりました。

 

過去を振り返ってみると、人生に迷った時、仕事で重要な選択を迫られた時、自分の心の弱さに負けそうな時など、霊界の人々がいつも励ましと力を与えてくれていたと感じます。  

未熟な私を諦めずに見守り、応援してくれた霊界の人たちの純粋な愛に感謝の思いでいっぱいです。

 

私は、霊界からの導きによって霊的真理を手にし、救われました。今私は、霊界の道具として真理普及のために人生をかけて働いていこうと決意しています。

 

      遠藤 晃央